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葵かずき(沖田総司) インタビュー

かずきさんが背中に刀傷を受けたらどうしますか?
隠します(笑)

でもね!思ったんですよ!隠せるくらいの傷ならいいんですけど!

もう死にそう、とか かなり酷い塗り薬で治らないくらいの傷だったら、

痛いししんどいし、隠せないと思うんですよ。

「お前、どうしたん?」とか言われたときとか、風呂とか入れないし!

すごい痛くて、血とかダクダク流れてて、隠せない状況だったら大変だけど、

でも隠すと思います(笑)
そういう時に土方さんが「沖田、元気がないな」とか言って
背中をバシっと叩いたりしたら
「あ、元気ですよ!」と言うて、ちょっと厠へ、とか言いながら

そのまま別室へ行きます(笑)

そこで「痛い……いたい……」ってフルフル震えています。
一番隊 隊長なんですよね?
はい。隊の人たちには背中の傷は隠せ、って教えていますから(笑)

ちょっとぐらいの傷、いちいち報告してたら切腹になるから、隠して黙っときや、って。

で、みんな仲間やねんし、ちゃんと塗り薬 塗ってあげや、って。
「北天幻桜」の中で一番好きなシーンは?
私ね……「伊庭」のシーン好きなんですよ。

でもみんなの人気がないので、「大鳥」のシーンってことにしておきます。

誰も好きになってくれないから(笑)
3役演じていますが、一番自分に近いのは?
それは沖田ですね、やっぱり。
演じていて楽しいのは?
大鳥さんです(笑)

演じると、ほっとしてるんですよ。

大鳥さんと沖田はある意味似ていると思うんです。

頭で自然体なのか、剣を使って自然体なのか、という違いで。
好きなセリフは?
ずっと続いているセリフですが

「みんなに会えてよかった」ですね。

あと 「みんないなくなってしまったら、

新選組を正しく語る人が誰もいなくなってしまう」 も好きです。
その理由は?
人の取り様って色々じゃないですか。

新選組に限らず、昔から悪く言われている人たちも、

実際はものすごくいい人だったかもしれない。

そういうのを正しく語り継ぐ人がいてほしい。

もし自分が本当に沖田なら、どんな理由であれ、

自分が一生懸命生きたということを伝えて欲しい。

その願いを言葉にしたセリフなので。
葵沖田が現代人なら、何をしてますか?
フリーアルバイター。

ピザとかデリバリーとか宅急便のおにーさんとかしながら、

自分のやりたいことを見つけて、頑張ってる感じかな。
沖田と自分自身の共通点は?
最初は思わなかったけど、沖田くんから貰ったものとして、

自由で自然で真っ白で生きたいな、と思うようになったので、

今となってはそれが共通点かな。
市村鉄之助について
一番難しいのは「市村くん」です。

15,6の時で「最後まで戦って死にます」っていう感覚がわからないので。

彼はまだそんなに生きていないのに、新選組で俺はやるぞ!という気持ちはあっても

実績があったわけではない。それでも土方さんに最後までついていく、っていうのは

死とイコールなのに、その年でそんなことを言える彼ってすごい。

まだ私にはそこまでの覚悟はないんですね、きっと。
15,6の頃何をしていました?
バレエ少女でしたね。

毎日家でトゥシューズ履いてました。

その頃は髪をお団子にしてましたよ。
沖田くんが死んだ24.5.6の頃は何をしていました?
もう芝居してましたね。

ひたすら一生懸命芝居をしていました。
過去形ですか
ひたすら一生懸命芝居をしています。その頃から!
どんな人に観て欲しいですか
オールエイジ、オールヒューマンに見て欲しいです。

見方は年代によって違うと思います。

年齢を経た人は経験をもって、生きることや死ぬことに対して考えるだろうし、

これから色々経験していく人たちは、こんな風に生きて欲しいということを伝えたい。

オンタイムで同年代の人たちには、今そういう風に生きたい、と思って欲しい。

全ての人に観た貰いたいです。


生きる覚悟と死ぬ覚悟をしっかり持った状態で、沖田を演じたいです。

私にはまだ足りないので。

演じることで、そういう「覚悟」を貰いたいと思います。